「ウマ娘プリティーダービー」がめっちゃ面白かった話
どうもよるとりです。
夏アニメも始まろうというこの頃に春アニメ「ウマ娘プリティーダービー」を見終わりました。
『ウマ箱』第1コーナー(アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』トレーナーズBOX) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 東宝
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個人的なゲッシュとして生活をセイバーに捧げているので、同じように生活囲い込んでるサイゲームスの作品はなるべく触れないようにしておこう……と思っていたんですが、グラブル始めてしまったのと、たまたまTwitterの人のファボ欄からうまぴょい伝説の動画を見てしまったのが運の尽き。なんだ、あの歌は。
気がついたらMADを見てしまった私は気がついたらdアニメストアで1話を再生したのであった…。
(あとTLで話題になってたけど二次創作諸注意の話題に触れたくてアニメ見ることにした)
いやぁ、すごいですね競馬。私は賭け事や博打は絶対をやると絶対身を滅ぼすタイプだったので、せいぜい武豊がスゴいってこととディープインパクト、ハルウララくらいしか名前知らなかったんですが、競馬がこれほどまでに人とお金と心の動いてる文字通り別世界が広がっているとは思いませんでした。
もちろんこのアニメ1クール見ただけで競馬の世界の含蓄が全てわかるわけもないんですが、海が数千メートルの深い場所と浅瀬波打ち際があるように浅い所と深い所両方あっていいんだと思います。艦これのときもだけど、知った気になれるってのはやっぱり初心者にとって結構大事だよね。
陸上ものではあるんですが、基本はウマ娘という架空な要素だからリアルの元陸上マンとかから突っ込みが入らないのもいい。
最終回以外に涙ぐんでしまったのがサイレンススズカの復帰レース回。
あれだけ体重のある動物が脚を骨折してしまったら治すのが容易で無いのは想像に容易く、なおかつサラブレッドというのは結構脚に故障が出やすいやすく(まああの一本の脚にかかる負荷を考えるとそりゃそうだ)予後不良といって安楽死の処置をさせられる場合は少なくないみたいです。馬以外でも、割とよくある話ですね。
元のサイレンススズカはそうして華々しいレースから去ってしまった馬であり、このアニメは主人公のウマ娘スペシャルウィークの成長の話でもあり、サイレンススズカとそこに夢を見ていた人間たちの救いの話でもあるんですよね。あそこで死なないで走り続けていれば…という夢が詰まっている。
種付けから既に莫大なお金がかかって、一匹の馬が産まれて育ち練習を重ねて競走馬になるのにかかる時間とお金と愛情は計り知れないんだろうなと門外漢ながら考えます。
だからこそ例えフィクションでもこうして、名前を受け継いだキャラクターが救われるのは意味が決して意味の無い行為では無いんだと思います。
「ウォルト・ディズニーの約束」ではパメラは自らの幼少期を昇華してメリー・ポピンズを書いたとされているように、フィクションは時に人を慰め、元気を与えてくれる。それと似たようなものをこの復帰レースに感じました。
余談ですがこのこと考えてて去年おそらく寿命までまだ結構あったのに突然脳梗塞らしき症状になり死んだペットのハムスターを思い出してロスりました。
お話の中でまたうまいなという部分が、徹頭徹尾キャラが多くても性格が悪い人がいないという点です。
こういうスポ根モノだと一人くらいは「あの女気に食わないわね!私物を隠してやるわ!」みたいなモブ女がいたりするんですが、そういうのが見当たらない。
ライバルチームにあたるチームリギルのおハナさんも、スピカのトレーナーと方針が違うだけで、きちんとライバルチームのウマ娘のことを考えてくれるいいトレーナーさん。素敵…
元が賭博という危うさをこのへんの爽やかさが吹き飛ばしてくれてます。
とはいえ実在の馬を美少女にしようというなかなか狂った企画、普通だったら関係各所に許可を取って回る手間から無理!ってなるんでしょうけど、やはり業界最大手のサイゲームスの努力と暴力(良い意味での)でしょうか。
今までソシャゲで稼いだ金をお笑いのスポンサーに使っちゃってサイゲームスよぉ…と思ってたんですが、あれだけ関係ない
テレビにバカスカCMを売ってれば世間認知はダンチでしょうし「サイゲームス?ああ、M-1のCMで見た。ここなら許可してもいいかな」という心証に繋がってるのはあるのかなと勝手に思います。
アプリ版、おそらくその辺で難航してリリースは冬とだいぶ先みたいですが、こんないいアニメを作ってくれたのでゲームも間違いなく面白いはず。たまにアニメを見返して気長に待ちます。