君はFate/NextEncounterというゲームを知っているか-ひとりインターネット同窓会-(3/6追記)
どうも、トリスタン来ませんでした。よるとりです。
以前から常々ツイッターをやっていて思うことがあるんです。
「FGOはFateだからやってるだけ」「Fateじゃなかったらこんなに流行ってない」「Fateならなんでも流行る」
………本当にそうか!??!?!
こういう発言を見る度に、本当にFateならなんでも流行るのか??????と疑問に思っていました。では、なぜそう思うのかと言うと、Fateで流行らなかったゲームがあったからです。今回はその話をしてきたいと思います。
タイトルにもあるけれど完全にネクエンというゲームをプレイしてたインターネット老人会です。でもプレイしたこと無い人向けに頑張って書くから読んで(必死)
「Fate/next encounter」というゲーム
2016年に行われた第一回ユーザーアンケートの結果でSNをプレイしたユーザーが1割しかいないという事実は昨年2017年秋に発売された「TYPE-MOONの軌跡」で語られてから、そこそこ周知の事実になっているかと思います。
で、2018年の第ニ回ユーザーアンケートの行われた時期からざっくり換算して、SNをプレイした人間は今現在のFGOユーザーの中で3.6~3.7%というのがわかります。衝撃的。
※3/5追記1
>SNプレイ人数どうやって計算したの?
一番最初に行われた2016年1月のユーザーアンケートが400万~500万DLの間に行われ、今現在のDL数が1200万ですがユーザーアンケートが行われていたのが1100万DL以後です。
アクティブは公表されていませんが、各種リリースからみるにSNの売上は移植版を含めるとおおよそ50万~売上くらいあったんですよね。
昔Fate関連のコンシューマーゲームの売上調べた時の画像あった。今調べたらレアルタは年間累計4.5万だったけど、本編だけの売上だとざっくり言うなら記録上は50万本で、スマホ版とAmazonでほんの僅かの期間売ってたPCのDL版がわからないけどベスト版とか含めて100万はいかないにしろかなり積んでるはず pic.twitter.com/mdT5xZgSdi
— よるとり/再拘束 (@night_bird0521) 2017年11月24日
アンケートにクリア済み、と書いた人がこういった記録に残る購入をしたのか割れなのか友達から借りたのか中古なのかスマホ版なのかはわからないですが、幅がでかいですがまあSNプレイ者は50万人~くらいいます。記録に残らない買い方をした人間を多く見積もっても60,70万くらいかね。
で、400万DLのうちの1割が40万人としてこれもかなり多めに見積もってる値なのはおわかり頂けると思います。現在のDL数が1200万、アンケート実施された頃が1100万DL。正直、特にSNは安売りセールはしてるくらいの販促の程度なので飛び抜けて値が変わることはないでしょう。
40万÷1100万=0.03636.....
切り上げても0.04%です 。が、正直アクティブがわからないので多めに含んでもおそらく0.05%です。もう本当に桁が違うんですよね、FGOのユーザー数の。現実を受け止めよう。(自分に言い聞かせる)
*追記1終わり
*追記2
素で確率計算を間違えていたので小学生からやり直してきます。100掛けるの忘れてた。
正しくは3.6%です!!!!!!!!!!
*追記2終わり
*追記3
「DL数とアクティブユーザーは違うだろ!本当にFGOのユーザーが一千万人もいると思ってんのか!」とコメントなどで複数の方からお叱りを受けました。
さすがにそこまでお天気なことは考えて無いのですが、なにせこのゲーム一切運営がアクティブユーザー数を公表していません。継続して公表しているものがDL数(と一部アンケート結果)しか無いので、DL数で計上することしか出来ません。私はディライトワークスじゃないので…
ただいわゆる「Fateファンじゃなきゃやってなかった時代」とも言える時代のアンケート結果ですら1割というのは、紛れもない事実のようなので(もっと言うならそれはおそらくリリース直後ですが、それはさておき)
単純なDL数でも当時から2倍以上増えているので、アクティブの数はともかくとしてSNをプレイした人間は分母が増えたから今では1割切っていいとこFGO全体ユーザーの4%いれば良い方というのは遠い話ではないのかな、と思います。悲しい話ですがSNをプレイする人間がこの値や割合を揺るがすほど劇的に増えるようなことは起きていないので。
*追記3終わり
この数字から四捨五入するとFGOの96%以上がざっくばらんに言って過去作をプレイしたことが無い人間と仮定すると、ソフト化されている作品はまだしもそれがなされていないゲームは知らない人は多いのでは無いのかなと。
ソフト化されない…つまりソーシャルゲームに他ならないわけで。FGOももし仮に今サービス終了したら、せいぜいYouTubeに上げられてる動画や静止画しか残らないわけで…話を戻します。
そういった経緯からFateの名前を冠した初めてのソーシャルゲームなのに、そんなにヒットはせずほぼ忘れ去られているゲーム。それが「Fate/next encounter(フェイト/ネクストエンカウンター)」です。以下ネクエン。
本当にあったの?お前の妄想じゃない?って言われそうだから証拠となるものを交えつつ進めます。妄想じゃないんですよ。
運営会社はストラテジーアンドパートナーズ。他にも進撃の巨人とか、まどマギのソシャゲもやってました。モバゲー版が2012年8月9日からサービス開始して追ってグリー版が開始、その後2015年4月16日にサービス終了するまで、約980日の間サービスが提供されていました。
余談ですがFGOは2015年7月30日にアンドロイド版リリースで、本来の予定は2014年冬にリリース予定だったので開発が遅れなければサービス提供期間が被ってた可能性もあるんですよね…。ちなみにFGOは2018年3月4日現在、948日目なのでなんとサービス提供期間はまだネクエンのほうが上です。あと一ヶ月弱で追い抜くんだけどな。
一体どういうゲームなの
Fate/zeroが2011年秋、及び2012年春にアニメ化され大ヒットしたのでソシャゲ化しました、Fate/zeroのソシャゲです。いわゆるカードを集め、デッキを作るカード型ソシャゲです。今はめっきり見ませんが、当時はモバマス等々結構見る作りのゲームでしたね。
マスターの種類のカードと、サーヴァントの種類のカード。この二種類のカードを「契約」という合成処理を行って、契約済みのカードを作ります。大幅にステータスやスキルがアップするので、基本的にカードは契約をさせないとお話になりません。
そして特筆すべきは、本来であればマスターとサーヴァントは限定されるはず(ケイネスとディルムッド、切嗣とセイバーなど)なんですがこのゲームでは多少のカード種別制限はありますが自由にサーヴァントとマスターを組み合わせられる
これとこれがこうなる。
レアリティはゲーム開始時点ではノーマル、レア、スーパーレア、ウルトラレア、レジェンド。後に上位レアリティーのミソロジーも実装されました。確率は覚えてない…。
こんな組み合わせもあった。カードによってどのカードと契約できるか決まってるけど、かなり自由に契約が出来る。
右上にあるマークはモバマスにおけるキュートパッションクールみたいな属性で、FGOでは派閥と呼ぶ「理法」「儀礼」「覇道」の三種類です。
zeroのアニメか原作に触れた人間ならわかると思うが別にどの単語も原作で出てくる単語では全く無い。
それなのにチュートリアルを始めるとアイリさんが「魔術師は派閥に所属するのよ!好きな派閥を選んでね!」なんて言うのだから、カンのいい人なら監修されてなさを感じて離れるというものである。ああ無情。
キャラごとに大まかに属性分けされていて、理法はギル様や言峰や切嗣、覇道はランスロットやイスカンダル、儀礼はセイバーやケイネスなんて分け方もあったのですが、先述の契約を行うと基本的に属性がマスターの属性になるので「セイバーがいるから儀礼にしよ!!」と儀礼を選んだ私はケイネスと時臣がマスターのカードばかり使うことになりました。うーんこの。
けれど凡百のクソゲーなら一応1000日近くサービスしてなかったので、このゲームなりの魅力もあったんですよ。それについては後述します。
ゲーム開始当初はノーマルからレジェンドまで、殆どアニメの絵をレタッチしてちょっとかっこよくしただけとかでした。正直ショボい。
そんでもってマスターとサーヴァントのガチャが課金ガチャとそうでないガチャで別れており、サーヴァントは基本的に課金ガチャからしか出ませんでした。
更にレジェンドカードの中でもEXレジェンドという種類もあり、このEXレジェンドは契約する必要性がなくそのまま使うカードです。イベントとかで配られましたが正直、そんな強い印象が無い…。
最初期のレジェンドカード。これも一応描き下ろし…だった気がする。
少しずつ増え始める描き下ろしとSNコラボ
だんだんと版権絵のストックが無くなって来たからか、ufotableご謹製の描き下ろし絵が増えて来ます。
当時特にこのギルガメッシュと切嗣のカードがかっこよくて人気だった気がします。
時期がちょうどレアルタvita版の発売時期と重なったのでSNのカードも出ました。
こんな感じのカードの他、
ufotable描き下ろしの4次×5次カードなんかも登場しました。このカード、やってた人ならもはや共通概念だと思うんですがものすごくカード人気が凄くて上位レアリティが実装されても物凄い回復薬の数でトレードされていました。
zero自体、コミケ用の描き下ろしなどもあって正直どれが本当にソシャゲ用の描き下ろしなのかわからない…。描き下ろし画像中心の掲載記事もそのうち作りたいですね。
ミソロジーの実装、アップデート
ミソロジーというレジェンドの上位レアリティがだいたい一周年後くらいからだいぶ景気がよくほぼすべてのカードが描き下ろしになりました。めっちゃ豪華。
私がセイバー推しなので残してる画像が殆どセイバーなんですが…
待受画像とかも配ってたんやで。
さっきからもはや絵の話しかしてないんですけどはい!ぶっちゃけます!描き下ろし以外は魅力無い、正直面白くないゲームでした!!はい!
だからまあ、やったけどすぐ離れた人とかそもそもやってない人が多いのは当然なんですよね。でも、それってつまりFateの看板以外の価値はFGOにあるから、時代が違うとは言えFateならなんでも売れるってのは違うことに他ならないはずなんですよ。ね。
なのでネクエン触ってない人にそういうことを言わないで欲しい。Fateだからあとセイバーが出るからポチポチカードゲームやってたんだぞこちとら。ちゃんとFGOはネクエンと違ってきのこの話があるからっていうならそう言え!!
ちなみにFateの買い切りADVアプリなんてのもiOS限定である。多分知ってる人ほぼいない。
で、この描き下ろしカードの数々。マジで上のですら氷山の一角なんですが、これらの画像、紙媒体の画集などへの再掲、一切ありません!!!!!!!!!
メッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チャもったいなくないですか???ちなみにwikiもほぼ機能していないので、描き下ろし画像探すのほぼ無理なんですよ・・・・・・・・
これはお願いなんですが恐らくとしてFateというシリーズが今世紀最高に流行ってる今を逃したら商品化の機会、おそらくほぼ無くなってしまうので、アニプレックス及びufotableに出してくれ買うから!!というご意見を是非バシバシ送って欲しいわけですね。
Fate/Zero [Next Encounter]は、2015/4/16 13時をもって、サービスを終了いたしました。長い間ご愛顧いただきまして、誠にありがとうございました。 #fatezero_ne pic.twitter.com/bY7cePdUL5
— Fate/Zero[NE] (@fatezero_ne) 2015年4月16日
一部描き下ろし画像は公式ツイッターのメディア欄からも見れるぞ!
FGOやりながらたまにネクエンくんを思い出してください。
プレイしてた人、よかったら私とインターネット老人会してくれ。頼む。あと画集、ほんと頼む。買うので出して下さい…
*3/5追記
予想外にバズってびっくりしました。どのくらいバズったかと言うと類型アクセス数が4万なんですがおそらくこの記事だけで2万5千です。炎上も混じってた去年のCCC記事を越えるアクセス数の記事今年は書きたいな~と思ったらあっさり達成されてしまった。
色々反響があった部分を追記させて頂きます。
>老人会にしては新しすぎる
ごもっともです。そもそもそんなにバズってフォロワー外に見られると思ってなかったから雑につけてました。ので、同窓会に書き直しました。でも実際のところ新しいと思っても覚えてる人も少なければ記録からも殆どないしどこからいつ老人会になるのかわかんないからご容赦ください。
>これはFateじゃない
おそらくとしてTYPE-MOONはほぼ関わってない上監修もしていないので、言わんとしてることは大変によくわかるんですが「Fateという名前で世に出てTYPE-MOONに一銭でももたらした」という基準ならしっかりFateだろうなと自分は考えてます。
ファンがいくらこれはこうだから…という文言で切り分けても、その一点においては金額の大小あれど変わり無いんですよねという。気持ちも多分にわかります。でもまあ、こういうゲームもあったんですよ。こういうゲームで稼いだお金が一銭でもTYPE-MOONに入ってたんですよ。うん…。
>懐かしい!
わかるわかる。なんか本当にこういうことを喋る機会無いと頭から抜けてくんですよね。記事書くときに儀礼覇道とあともう1属性出てこないレベルで頭から抜け落ちてた。
この記事がバズったから都合よくことが運ぶだなんてもちろん思って無いんですが、せめて見てくれた人の1%がホワイトデーバレンタインデーでTYPE-MOONやufotableにプレゼントや手紙を送る時にそっと書き添えて欲しい。マジで。バレンタインデー終わっちゃったけどさあ!
>zeroの買い切りアプリまだ売ってるのかな
去年くらいまでは買えたんですよ、これが。残念ながら現在のiOSは32bitアプリは起動できないのと64bitに更新されないとストアにも並ばない?とかで現在ほぼ入手・プレイは不可能です。へし折れ!ケータイさんと同じですね。
動画は残ってるみたいなので興味ありましたらどうぞ。ぶっちゃけフルボイスなこと以外はプレイ凸ったフォロワー曰くネクエンよりもつまらないっぽいです。
公式サイトはまだ残ってます。でもドメイン切れたらアクセスできなくなるのかな。
Fate/Zero The Adventure スマートフォン専用アドベンチャーゲーム
*3/6追記
君はFate/NextEncounterというゲームを知っているか-ひとりインターネット同窓会-(追記) - トラツグミブログhttps://t.co/CNj8GBK3JZ
— geek@akibablog (@akibablog) 2018年3月5日
起きたらアキバブログさんにツイートされてました。ありがとうございます。
「やってる人に見てもらって勝手に懐古してもらえればいいな~」くらいの気持ちで書いたもので、本当に偶発的なものなんでしょうけどマジでびっくりしました。確率計算100掛け忘れるような人間のブログだぞ。なんの間違いが起きたんだよ。
(えっちな漫画とか絵とか描いてる身なので叶うならぜひそっち方面でアキバブログデビューしたかったんですが、なんにせよご紹介頂き大変嬉しく思います)
反応も追える範囲で見させて頂いてるんですが、反応がある中だとガッツリやってた人2割、知らなかった人5割、知ってたorやったけどやめた人3割、という感じでしたかね体感。多分厳密には違うんでしょうけども…。
ネクエンで検索すると、終わったゲームながらもちびちびやってた方のツイートやデッキスクショなどをお見かけしてほっこりしました。烏滸がましいことを言うならばおそらくネクエン史上一番今が一番人の記憶にあるのかもしれません。
>知らなかった。広告が足りなかったのでは?
FGOみたいにアホほど打って無かったんですが一応CM打ってたらしいです。その頃ちょうど引っ越してzero見てたBSとチバテレビが映らなくなってしまったので存じ上げませんでしたが。(調べたけど動画も残ってない)
他にも今じゃストア側の都合でほぼ消え失せたシリアル配布も、ワンフェス、zero後期ブルーレイのおまけチラシ、コンプティーク、TYPE-MOONエースなどで行われてました。
コンプティーク8月号の別冊付録「TYPE-MOONエース Special」にて、読切コミックFate/Zero[Next Encounter](漫画:黒八、原作:虚淵玄(ニトロプラス)/TYPE-MOON)が掲載!今すぐ書店でGET! pic.twitter.com/aDDXz6iz7Z
— Fate/Zero[NE] (@fatezero_ne) 2013年7月10日
こんな感じで黒八さんによる読み切り特別漫画も時のコンプティークの別冊付録に掲載されました。
【ツイッターシリアルCP第6弾】シリアル入力で、狂陣営のL以上カードをGET!コードはこちら⇒[5534710363477560] 12/11(木)13時まで! http://t.co/iwsKQDeyTX #fatezero_ne pic.twitter.com/BKYMcJ8EXg
— Fate/Zero[NE] (@fatezero_ne) 2014年12月4日
ゲームを初めてすぐ強いカードがもらえるシリアルや、他にもニコニコ生放送でzeroの一挙放送があった際には両脇にこんな感じの描き下ろし絵を使った広告あったんですよ。
なので少なくとも私は、規模を考えると広告はやってた方…だとは思うんですけど、結局人の目に止まらなければ広告の意味ないので知らなかった人たちからは「広告が足りない」に帰結するしある意味事実の1つかな…と思います。
>こんな理由だからやらなかった/やめた
おそらくとしてこの反応めちゃくちゃ多くて「他のFateはともかくzeroだけなら興味無かったから」「よくあるポチポチゲーだったから」「当時ガラケーだったから」「シナリオが無かったから」「TYPE-MOON/きのこが関わって無かったから」
色んなやらなかった理由、やめた理由をお見かけしました。皆さんのおっしゃる通り、今ほどはスマホは普及していなかった頃ですし(かくいう私もスマホに買い替えたのは2012年春、このゲームが始まるちょっと前でした)
ですがソシャゲ自体が流行っていなかったのかと言えば、モバマスが2011年に始まり絵合わせガチャ規制にも繋がったニートショックが2012年2月ですし、というかこういったポチポチゲーが乱立されてた頃なのであまりそうとは思いません。儲かるとわかったからこそ乱立されていたわけで。
時代も含めて、これらの理由すべてがこのゲームが流行らなかった理由で、今FGOが流行ってる理由にもなるというのは決して無理筋の話では無いんですよね。悔しいけど。
とはいえFGOも今は飛ぶ鳥を落としまくっていますが栄枯盛衰盛者必衰の理をあらわす、遅かれ早かれ多少勢いが落ちる時も来るというのは避けられぬ運命です。それがいつどんな形で訪れるかは今まだ誰も知り得ることはできませんが…。