映画「アングスト/不安」感想

最近全然アウトプットの趣味が死んでるのでもうめちゃくちゃ短文でもいろいろ吸収したことの感想を書いて行こうと思う。

 

11月1日、かねてより親しい付き合いをさせて貰ってるフォロワーの夜昴さんと渋谷アップリンクにて「アングスト/不安」という映画を見てきました。

 

本物の《異常》が今、放たれる。後悔してももう遅い。世界各国上映禁止。常軌を逸した実話を描く、映画史上最も狂った驚異の傑作、日本劇場初公開。2020年7月3日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次“解禁”!

 公式サイトより

 

関係無いけど似たようなタイトルのホラー映画があるそうなのでそのうち見てみたいなと思います。

 

 

あの労働問題で話題になった……という印象しかなかったアップリンク渋谷でしたが(一応和解したらしい)こじんまりとした売店に ちょっと変わったドリンクの置いてあって、雰囲気はとても良い。すごい変な立地にあるけど。

映画の日というのもあって劇場は満員でした。

 

およそ40年前の映画というわけでそこそこの古さを感じるんですが、ただそもそも場所がオーストリアと凡そほとんどの日本人が関わりが薄い場所なためぱっと見は20年くらい前の作品に思えました。シェルの貝殻マークがあってちょっと笑いました。

上映中止になったという事で清算な描写など身構えてましたが、所詮は40年前の映画というか、そこまで直接的に酷い描写はありませんでした。まあ死姦とか殺人のシーンはあるわけですが……相対的にこう……今の映画に見慣れてしまうと……。

単に娯楽映画として見るとそういうスプラッター描写もあんまりという感じなのでつまらないなぁという感想が出るのもさもありなん。

 

この映画の邦題、不安というワードチョイスですが、見ているものが不安になるというより只々ひたすら殺人鬼である主人公が不安に駆られている、というのが正しい。

とにもかくにも挙動不審で周りの人間から怪しまれて自称・用意周到な計画はすぐに失敗する。下手くそ。あまりにも殺人が下手。見た目はまあ割と好みな顔なんですけど、レクター博士のようなカリスマ性もない。

「もっと上手に殺せよ」「なんでドアノブに足結ぶんだ」「いやそんなチンタラやってたら逃げられるだろ」「犬カワイイな」

そんなツッコミを見ながらついついしてしまう。結局、主人公は下手くそな殺人計画の果てに再度捕まっておしまい、とただそれだけの映画ではある。

 

ただ、よくよく考えると私達は殺人鬼というものに会ったこともなければなったことも無いし、仮にカリスマ性があって緻密な殺人計画をする殺人鬼がいたら、そもそも表には出てこない。こうして捕まってる時点でその程度の殺人鬼なのだ。

こう、ホラーが好きなオタクとしては、過去のシリアルキラーにちょっと詳しかったりその特異な点を特別に見ている節がある(少なくとも自分は)わけだが、実際のところ殺人鬼の実在性を描いていくとこの映画のようなものになるのかもしれないな、という結論に至りました。

 

 

ここまで書いてなんですが、娯楽映画として見る分には正直過大評価されている節はある気がするんだよな……。それだけ今映画というものでの表現がおおらかになったということは喜ぶべきことなんでしょうね。

調べてみるとあまり日本は発禁になった映画というのが無いみたいなので(ざっと見た感じロリに厳しいくらいか)そっち方面もdigしたいなと思いました。

おしまい。(執筆時間1.5h)