キャプテン・マーベルに向けてMCU一通り見たのでMCU作品の寸評

どうもこんにちは、よるとりです。
唐突ですが昨年の夏頃から、モラトリアムも残りわずか。働き始めたらまとまってなにかに触れる時間は減る……
ので、今のうちにカロリー高めのコンテンツを消化しておこう!!と思い立ち、
予てより親しい周囲の知人が親しんでいるマーベル・シネマティック・ユニバース、通称MCUを昨年秋に見始めました。

 

MCUとは…
アメリカン・コミックの「マーベル・コミック」を原作としたスーパーヒーローの実写映画化作品を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う作品群。 世界で最も大きな興行的成功を収めている映画シリーズであり、2位の『スター・ウォーズ・シリーズ』に大差をつけ世界歴代1位の興行収入を記録している。
Wikipediaより)

 

要するにアレですね、Fate世界のキャラがドッカンドッカン入り乱れているFGOみたいなものですね。(厳密に言えば違うけど)
アメコミ映画はウルヴァリンを中学生のときに親父に連れられて見たのと、この間デッドプール無印を映画館で見ました。あとは配信でDCはスーサイド・スクワッドワンダーウーマン見たくらいですね。
アメコミって話浅いんじゃない?みたいな偏見は無いんですか優先的に見るほどか~?みたいな気持ちはここだけの話あったと思います。まずヒーローものがそんなに特別好きってわけじゃないんですよね自分。

 

最近は割と若い女の人がミュ俳優経由だったりで特撮にハマってますが、ハイロー見て「私は東洋人の男の顔が見分けられない!!」というのを痛感しました。なので仮面ライダーもほぼ見てないです。見分けつきません。フォロワーにはお前は五歳児以下!と言われたけどまったくもってその通りだと思います。

とはいえMCUTYPE-MOONファンでハマってる人が多いんですよね。というので気になって見てみたらいやぁ、ハマりました。

生まれて初めてアニメ映画意外の前売りを買った気がする。
せっかくなので各作品の寸評を5段階評価で書いて行きたいと思います。

 

フェイズ1

アイアンマン


★★★★☆
いやー面白い!引き込まれました。ロバートダウニーJrという強すぎる俳優に負けてないキャラクター性の社長。良い。吹き替えのひろしはガイ・リッチーシャーロック・ホームズと同じですね。
天才ながら傲慢な社長が誘拐されてPTSDレベルの衝撃体験で人助けの道を志す。話がスッキリしてて面白かったです。社長好き。

 

インクレディブル・ハルク


未視聴。
薦めてくれた知り合いが、いろいろ事情があってハルクの俳優変わってるし見なくていいよ~とのことなので見ませんでした。でもハマった今はもう一周するついでに見たいなぁと思うのでそのうち。

 

アイアンマン2


★★★☆☆
社長すき(わかった)
いよいよ死期が近くなった社長がちょっとメンヘラってるのが可愛いですね。ヒス男好き。
死んだ父親との絆の描き方が良かったですね。
面白かったんだけど思い返すとあまり記憶に残ってないのはなぜだ。

 

マイティ・ソー


★☆☆☆☆
個人的にイマイチで途中放り投げかけた。
この時点だとソーの性格がまだまだ荒いのと、これまたこの時点ではロキが名ヴィランに見えなかったのと、とってつけたような人間ヒロインが浮いてるというか…。
今見返したら面白いのかもしれない。わからないけど。

 

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー


★★★★★
キャップ大好き!!!!!!!
実のところキャプテン・アメリカ、一番ハマんなそう……と思ってたのと、知り合いが円盤を流してるのちら見してもう~んって感じだったんですが、まず吹き替えが中村悠一さん。いいですねこういうゆうきゃんキャラ。しかもムキムキで童貞。強い。
キャップ、おそらく一番派手さが無いただの超兵なんですけど有り余るメンタルの強さがいいですね。もともとプロパガンダヒーローとして生まれたキャラを映画では俯瞰的に見せてそこから脱却させるという魅せ方たいへん気に入りました。
氷漬けは割とマジか~ってなった。

 

アベンジャーズ


★★★☆☆
見たことは無いのにタイトルは五億回くらい聞いた映画。さあいこうぜ。
前半のゴタゴタとかはともかくとして、要はかっこいい映画のヒーローたちで力を合わせれば俺たちはサイキョーだぜ!という爽快映画でしたね。適材適所って大事だ。
しかしながらま~~~ブラック・ウィドウ役の米倉涼子が声優下手くそで……後々馴染んでるのがちょっと悩みどころですが。ホークアイは割としっくりきたから宮迫、すごE。
竹中直人はザ竹中直人って感じでもう少し竹中直人を隠してほしい…(?)
あと社長の変身シーンくっそカッコいい

 

フェイズ2


アイアンマン3


★★★☆☆
社長シリーズ完結悲しいな~と思うんですが別にメインでなくてもキャラ濃いし便利だから出番多いし問題なかったなって今は思う。
マスコミ通してテロリストに喧嘩売ってからの即襲撃は笑っちゃいましたね。社長、煽り耐性なし。
ペッパーがあわやとなったときはハラハラしましたが、社長もペッパーも普通の人に戻ってめでたしめでたし。かがくのちからってすげー

 

マイティー・ソー/ダーク・ワールド


★☆☆☆☆
まず本当に見たのかというくらい中身を覚えてなくて慌ててWikipediaの粗筋を見て「そういえばこんな話だったな……!」ってしてます。本当にすみません。
ジェーンまだ引っ張るの!?って感じがした覚えがある。いやまじで全然覚えてないなやばい。寸評になってない。

 

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー


★★★★☆
初見が割とはてなマーク多くて★3くらいでしたが解説を見て「こ、こんな難しい話をしてたのか……!」と驚愕してちょっと目からウロコ出たので星追加。アメコミ映画でもこういうのがあるのかと。
スノーデン事件、私は名前を一回聞いたかなくらいですがアメリカ人にとっては3億円事件とかオウム事件みたいな感じでポピュラーで関心度の高い事件なんでしょうね。映画「スノーデン」がアマプラにあったからそのうち見よう…と思ってまだ見れてない。
キャップが正義を通すために味方だった人から追われるのつら……って感じなんですが後々更にそうなってくから今思うとまだマシなほうかもやな…。

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー


★☆☆☆☆
まず私はスペースオペラがそこまで好きじゃないんだよな……というのを再確認した。
ちょっとバタ臭い宇宙描写にカセットから流れるちょっと古めの洋楽、スター・トレックとかスター・ウォーズ好きな人は好きなのかなぁ~~みたいな、でも同じようなごろつき部隊ものとしてはスーサイド・スクワッドよりは遥かに面白かったですね。
それにしてもロケットがまぁーーーかわいい、アライグマかわいい。アライグマは日本だとラスカルで人気だけど海外では嫌われものなんですよね……。
しかしながら、この手の作品キャラへの思い入れや好感で作品への印象変わるから今見たら変わるかもだな。

 

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン


★★★☆☆
社長ウッカリシリーズ。
人工知能が自我を持ち氾濫、ありふれたテーマなんですけどやっぱり内容云々よりここでソコヴィアがあの状態になってしまったことがMCU上重要なフェイズですよね。
ヒーローという存在が忌まれるようになるの辛いなぁサム……

 

アントマン


★★★★★
めっちゃ好き。
こう、割とMCUは大作が多くて感情や思考がどかどか動くものが多いしエンタメはそういう要素が多いんですが「別に泣きたくも無いしめちゃくちゃはしゃぎたい訳じゃないけど面白い作品がみたいな~」というわがままな欲求に答えてくれる。良い。
天才なのに泥棒で前科者、1児のパパで元妻とは離婚済み。ちょっと異色のヒーローですけどこれがま~いい感じに木内秀信さんのヘタレ声が合ってる。良さ。
極小目線から見た世界、蟻との交流、いいよね……結構ヤバイ能力の研究してたけど、割とコミカルでいい。最後の模型の中で戦うとことか良い。
でもホークの吹き替えが浮いてる……。

 

フェイズ3


シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ


★★★★★
ポスターの構図はツイッターで千回見た。
なんというか辛すぎて辛すぎて……劇場で見たら泣いてましたね多分。
社長が珍しく自分の非を認めて和解しようってところにあれさ~~~……あのさ~~~~……悲鳴あげちゃいますよあんなん……運命って残酷すぎる……。
現代社会にヒーローという異物があるというのはこうも功罪が大きい……。

 

ドクター・ストレンジ


★☆☆☆☆
何が面白いのかわからないって言ったらドクスト好きなオタクたちにキレられた。
VFXがすご~~~~いんですけど、なんかシュババって突然万華鏡みたいなVFX展開してても強さの尺度がわからないから何が起きてるのかわからないんですよね!結局元通りになってるし。あとカンバーバッチ氏がそこまで好きではなく……
特殊メイク凄すぎてマッツ・ミケルセン気づかなかった。

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2


★★★★★
最後泣いた。悔しい。
無印が全然だったのでまさか最後泣くとは思わなかった。
ベビー・グルートがめっちゃかわいい、冒頭五分の映像本当にセンスの塊で何回でも見てしまう。見たことないひとも見てこれ。
あとガモーラとネビュラの姉妹がいきなり女女の感情をぶちまけはじめてハァ~~~???好き……最高……ジェームズ・ガン監督が更迭されたの悲しいです本当。

 

スパイダーマン:ホームカミング


★★★★★
大好き。トム・ホランドかわいい。
スパイダーマンサム・ライミ版ちょろっと見たくらいですがこっちのほうが好きかな個人的には。社長とのやり取りがかわいい……カルガモの雛か?かわいい。
話自体もボーイミーツガールとしてよく出来てましたね。続編楽しみだ~

 

マイティー・ソー/ラグナロク(バトルロイヤル)


★★★★★
ダッセー邦題なんとかならないのか?それはそれとしてめちゃくちゃおもしろかった。
多分今までマイティー・ソーシリーズが好きじゃなかったの、スケールの問題で今回GoGばりの変な宇宙人ばっかの星でスケールを落とさず話が進んだからかな…と思った。
ケイト・ブランシェットが強かったですね。起きてる話の割にコメディタッチで且つずっとロキとソーがイチャイチャしててお前らおそ松さんか?
ちなみにインフィニティーウォーの直前に見たのがこれだったので急転直下ぶりにビビった。

 

ブラックパンサー


★★★★☆
ワカンダフォーエバー!!
なんかこれに関してはみんな褒めてるし別に今更私の口であれこれ言うようなものではないのですが、やはり話もなにからなにまで素晴らしいのでアカデミー賞は納得!みたいなものがあります。
あとキルモンガーは名ヴィランだよね。彼も被害者なんだよなぁ……。ツダケンのこういう悪役は良い。
黒人の顔マジ見分けつかないんですけど声優豪華だから聞き分けは出来た。

 

アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー


★★★☆☆
ヤバイヤバイとは聞いてたけどやばかった。
あれだけ人気あったロキがいとも簡単に殺されてヘイムダルも死んで、
おまけにま~~~あの最後なので宇宙猫みたいな顔してた。
でもエイジ・オブ・ウルトロンの時とか、驚異は宇宙からやってくるという予測とか。全部ぜんぶこのときのためにジェンガを積み上げていたに過ぎないんですよね。だからもう本当にある種のノアの箱舟のために必要な洪水のような作品で…そのためだけに二時間半もあるというのがすごいコンテンツだよなMCU
何人かは生き返ると思うんですけど……どうなんでしょうね……。しかしサノスの銀河万丈は邪悪さと勝てっこねぇ!って思うから強いけどあの人間臭さは逆ギレしたくなる。

 

アントマン&ワスプ


★★★★☆
このシリーズは気楽に見れるなぁ~~~^^って見てたら最後悲鳴上げた。
仲間たち、FBI、ソニーとの三竦み(って言って良いのか?)はコミカルでしたね。っていうかめっちゃ声優豪華だったな……。
というかラング博士が悪いんじゃん!?

 

 


キャプテン・マーベル楽しみだぜ!!

-命もないのに、殺し合う。-ニーア:オートマタ感想その1(A~Eエンドまで、他未読)

こんにちは、よるとりです。パッションリップが引けました。嬉しい。

ニーアオートマタ発売二周年、及びヨルハエディションの発売おめでとうございます。
ちょっと変なゲームに詳しい人ならこのゲームのディレクターであるヨコオタロウ氏の名前は「東京タワーにドラゴン刺した人」とか「鬼畜音ゲーやらないとエンディング見れないゲーム作った人」なんかで悪名高いと思います。そんなヨコオタロウ氏のコンシューマーゲーム最新作ニーアオートマタ、なんと150万出荷を達成したようで「あの問題児ゲームシリーズが…?」と疑念でいっぱいでした。


私がヨコオタロウ氏の関わるゲームに触れたのはおよそ8年ほど前になるのですが、この2年はなかなか資金難で(まあ留年してたせいが殆どですが…)PS4を買えていなくて、今の今までプレイ出来ていませんでした。
ようやく今年の1月に購入出来たので、廉価版であるヨルハエディションを待ってようやくプレイしAからEエンドを見終えたので資料集等を見る前に書き留めておきます。

 

P5もなんですが、二年もさすがに立つのでネタバレを踏んでも致し方ないというところはあったものの意外とネタバレ踏まずにゲームが出来ました。
そもそも特大級のネタバレってあったっけ…?みたいなところはあるんですけどね、ニーアレプリカントのようにA最後のどんでん返し的な要素は薄くドラマティックさが強いから多少のネタバレは屁でもないゲームでもあると思います。

思えば数年前のE3で初めてコンセプトアートを披露したとき私はリアルタイムにカンファレンス見てたんですが、まさかあの時のゲームが今こんなに世の人に愛されてる作品になるとは思いませんでした。スクエニの優等生ですってツラしてるけど、これ10年くらい前にドラゴンを東京タワーに刺したゲームの続編がこうなったなんて言っても誰も信じないでしょって思います。対魔忍が十周年とかFateが大躍進とかと同じで誰も信じないよね……。


アクション面、システム面


クソのどうでもいいですが私は神谷英樹氏のゲームがとても好きで、高校時代PS3と一緒に買って初めてプレイしたPS3ゲームはベヨネッタです。なので、初報でシリーズにプラチナゲームズさんが関わってくれるのは本当に嬉しかったです。
これまでのシリーズはすべてアクションRPGなんですが、どれもお世辞にもアクション面が褒められる出来のものは……という状態で、ニーアレプリカントに関しては弾幕やシューティングになる試みは良かったんですが特段してそこを推し出せるほどの出来かといえばNOです。DOD3なんかもう言わずもがなです。今日も給料日。

 

アクションゲーム前代未聞のオート機能搭載で、こんなに楽していいんですか!?と驚愕しっぱなしですがオートの度合いを選べるのはこれはすごい便利ですね。
私はアクションゲーム好きですが下手くそさに自信があったので、イージーにしてポッドのみオートにしてプレイしていましたが下手くそすぎてAエンドラストのイヴ戦の最後らへんは死にまくりました。9Sに交代してからはほぼオートにした敗北者なんですが便利すぎるので許して欲しい。

 

下手くそな自分でも適当にガチャガチャしてれば美少女がそれっぽく戦ってくれますが、難易度を上げたい人にも対応しているのですごいですね、やっぱり150万本出荷の数字の実績、こういうものの積み重ねなんだと思います。150万人アクション上手いわけではない。

今作はオープンワールドゲームでしたがいい感じに廃墟探索の趣があってよかったですね、ただ多分私はBotWやっても思いましたがオープンワールドの移動が割と苦痛なので中盤大穴出来て移動するたびキレてました。クソのどうでもいいですね。


ヨコオ氏のゲームは鬱ばっか取り上げられますが、ゲームというものに対しての物語、体験の落とし込み方への上手さがやっぱり他のゲームを見回していてもズバ抜けています。
ゲーム冒頭、ベッドから目覚める2Bに対してコンフィグ画面から始まる演出。そしてその様子は録画されていて9Sサイドで流れるという細かさ。
ゲーム中EMP攻撃を受けた時にデバフがかかるんですがそれが視覚情報、聴覚情報としてプレイヤーにもフィードバッグされるのは、これが初ってわけではないですが前述の項目といい細やかな拘りを感じる点です。

 

ゲームというのは基本的に、主人公というアバターを通してゲーム内の情報を知っていくわけですが、主人公が2BだけだったAエンドに対して以降は9S、2Aと動かせるキャラが増えていく過程で
当然ながら主人公が変わると自然とその情報は共有されないわけで、それを利用したのがいわゆる群像劇という手法になるのですが、今作は「情報共有しない」という部分が妙に重要で
例えば9Sが知り得た情報を共有しようと思えば出来たのにしなかった、A2もウイルスに侵された2Bの介錯をしただけだとか弁解をしようと思えば出来たのにしなかった、うまく言えないですがそれを見ているのはこの世界の統括者とプレイヤーしかいないのが、こう………
それ関連だと終盤シームレスで9Sと2Bの戦闘が切り替わるのが凄くいいな~ってなりました。

 

A,Bエンド

 

Bエンド終わって予告流れて知らないシーンだらけで「これただのニーア少年編じゃねーかよぉ!!」って気づいてめっちゃ笑いました。
サブクエストもぼちぼちやっていたんですが二周目からはだいぶ胸糞悪い話が増えてよかったですね。森の墓守を殺すミッションとか、E型ヨルハの話が出るやつとかうわっヨコオだ…実家のような安心感!E型ヨルハは後々にも通じるみたいだったので見ておいてよかった。
9S、ハッキングを通して何かをするミッションが多いので哲学ロボのイベントとかでみるみる感応していくのあまりにも前振りがでかすぎると笑ってたら案の定で笑いました。

 

C,Dエンド


ぜんぜんA2の出番なかったけどなんでなんだ?って思ったら2Bが死んでア~ハイハイ…となりましたが2B、見た目もキャラもずっと好きだったので割とショックでした。悲しい。
9S、2Bが死んでもう見る見るうちに病んでいくのでノマ好きの私は「そんなに2B好きだったの?感情大きすぎない?」とちょっと嬉しかったんですが、Dエンド見る限りマジで感情が大きかった。
2B弔いイベントもドッグタグ渡したところで終わらず、アレ?ってなってたんですがほんと泣いてしまった。苦゛し゛い゛。


敵機械生命体の名前についてもここの「コウシ」でようやく元ネタを理解しました。哲学者とかやなとこから持ってくるなこのゲームはさ~
美少女の声を中田譲治がやっている……という話はちらっと中田さんのツイートだかで見ていたんですが、機械生命体の神とか統合思念体…でいいのかな?あれは。

 

私はDエンドから見たんですが最後のノベルでの9Sの独白が本当に苦しい……。
孤独なアンドロイドで、例え何度自分を殺しても、殺すためにそばにいる人間を愛する/恋をするの、あまりにも「壊れた世界の愛」すぎるんだよな。
「なんでこんなに人間が恋しいんだ!人間に触れたくなるんだ!」という叫びと、2Bの義体と触れ合う9Sが痛々しすぎてヨコオタロウ、人間の心がない。

Cエンド側で2Bも少なからず思っていたこと、憎しみをもって戦い続けたA2の優しい側面。あまりA2のことはよくわからないのですが、誰かを救うことで彼女も救われたんでしょうかね。

 

Eエンド


この作品がヨコオタロウ「君の名は」といわれる所以。
ポッドがプレイヤーに対して「この終わりで満足出来るのか?」と問いかけ、満足できないのならスタッフを全員壊していけ!という笑っちゃうような仕様。
しかも死ぬ度にポッドは無意味か?と問いかけ、どこか顔も知らない他のユーザーの応援メッセージが表示されあまりにも死にすぎると無限に応援がやってくる親切仕様。ゲーム設計としても感情のデザインとしても優しすぎる。なんですかこれ。涙で画面見えねーじゃねーか。


どっちにしろ下手くそなので無限残機状態でクリアしました。どのような実現可能技術があったのか知れませんが、主人公三人は祈りの言葉と共に息を吹き返す。これまでのヨコオタロウ氏のゲームじゃ絶対拝めなかったですね、すごい。


ヨコオゲー信者だったら「こんなのヨコオタロウじゃない!角が取れた!フンガー」とか言うんでしょうか。クソのどうでもいい話ですがうちの姉は新海誠信者なので「君の名は神映画。あそこですれ違って終わるから(脳内でラストを改変してこれまでの新海誠作品と同じように扱っている)」とか未だに言っています。
私はといえば、やはりあれだけの叫びや願いを見て無慈悲にこれまでこうだから……と押しつぶすことのおこがましさも感じつつ、ノマカプ好きとして二人が生き永らえてくれるなら……という気持ちもあり、Eエンドの存在にはやっぱり感謝しています。人間の心あるんじゃんヨコオタロウ(本記事においてあまりにもディレクターの扱いが悪いことにお詫び申し上げます)


総括


本作品は言ってしまえばポストアポカリプスものの生きる意味を問う作品なのですが、それはゲーム内枠のアンドロイド/機械生命体たちの話であってプレイヤーサイドから見た視点では概ねアンドロイドは電気羊の夢を見るか?に尽きると思います。ド王道のSFだからこそ世界中の人にウケたんでしょうかね。タイトル引用しつつ読んだことが無くてごめんなさい。今度読みます。

 

プレイヤーは主人公のヨルハたちを通して、機械生命体とアンドロイド、そして人間との違いはなんなのか?ということを嫌という程見せつけられるわけです。論理的に思考し、ときに論理ではなく感情に囚われ、憎しみ、愛し、涙する。そこまで出来るのに、彼/彼女たちは人間ではないのか?生きてはいないのか?単に物なのか?ということを暗に示しています。作中内で答えは出ていませんが、これをプレイした人はほぼ間違いなく考えるでしょう。

 

人を愛するのも「そうデザインされたから」罪悪感を覚えるのも「そうデザインされたから」作った人間にとって、至極都合よくデザインされているというのはアンドロイドたちの受難かもしれないのですが、別にこれ人間だって変わらないといいますか、人間生まれ落ちた瞬間他者無しでは生きていくことはほぼ不可能です。

 

機械生命体/アンドロイドは行動を模倣し、アンドロイドは人を模して作られましたが人間も神の姿を模して作られたと定義し信じる人もいますが現実的にはよくわからないまま私達は知性と社会性と言葉を獲得し数千年生きて来ました。
「模倣」という行為は、最近ネットのあたまがよいとはいえない(オブラートに包んだ表現)人間たちには犯罪、倫理的に許可されない模倣と引用、オマージュの粋の模倣の区別がつかず糾弾されがちですが、模倣という行動はすごく大事なんですよね。という前提がこのゲームの根幹にはある気がします。

 

 


ディレクターのヨコオ氏は「常に何かをパクって、怒られない程度に変える」という冗談みたいな手法を公言しており模倣に対して肯定的なのが伺えます。
結局のところ「模倣したくない、オリジナリティがほしい」という欲求も全然新しくないってのはもう人間わかりきってるので、きっと模倣した上でなにか残るものこそが大事なものなのでしょう。


ヨコオタロウ氏というのはゲームの組み立てに合理的なものをこだわって作る節があり、RPGの定番である「狭い限られた世界の中で徒歩でいける範囲にある魔王の城」に対して「魔王はその場にいなければならない理由があり、作中の黒幕に都合よく作っている」と答えを出した点からもうなずける部分だなぁと自分は思っています。

彼女たちが本当に無駄なのか、生きる意味はあったのか。
そこは合理的な答えを用意しているヨコオ氏なので、意味はあったと定義して世に送り出しているものだと私は信じたいですね。

 

余談


アコールが名前しか出てなかったのと実はジャッカスが…というふうにあくまでニーアシリーズは人間の被造物であって更にその上位存在については触れてないのが物語を濁らせなくていいなって思います。あと散々SNSで言いましたがDOD3の駄目だったところが全部よくなってるのが本当に嬉しい。
一昨年スタッフ募集してたからきっと近いうちにまた発表されるでしょうし楽しみにシておきます。多分資料集とか読んでからほなまた……

 

www.famitsu.com

www.platinumgames.co.jp

 

平成最後の一級品邦画ホラー……来ます!「来る」感想

どうもよるとりです。今月はマジ映画ラッシュですね。金がねぇ。
映画「来る」予告と監督でいやこれ絶対おもしろいでしょって思ってたのに見に行くの時間かかってしまいました。

 

中島哲也監督と言えばちょっと映画に詳しい人なら「告白」は見るか評判を小耳に挟んだことがあると思います。私もめちゃめちゃハマり次回作「渇き」も楽しく拝見しました。
とはいえなんだかんだで、映画館で中島監督の映画を見るのは初めてだったので上映しているうちに見れて本当に良かったです。

要約としては程よいエンタメホラー映画として水準が高い映画だったんじゃないかと思います。最近だと「残穢-住んではいけない部屋-」「貞子VS伽椰子」なんかが邦画ホラーでも評判でしたが、そこに並び立つ一本になったんじゃないかと思います。
ちなみに原作は読んで無いですが結構違うみたいなので手が空いたら読みたいですね。

 

ネタバレ丸出しなのでまだ見てない人は邦キチでも見て劇場行ってください。

 

comip.jp

邦キチ! 映子さん Season2/第7話

 

第一幕

 

「告白」「渇き」でもそうでしたが、中島監督は人間関係の嫌なところを描くのが上手いですよね。それでいて笑わせてくれるといいますか、実家に連れてきた彼女にチュー!から木村カエラのbutterflyを流してそのまま結婚式シーンに行く「安っぽさ」。いかにも中島監督らしいというか、好きですね本当こういうの……。
あまり詳しくないですが中島監督は結構劇伴に既存曲を使うのでその表現が今回も映えてましたね。

 

でも正直まさか妻夫木聡が死ぬとは思ってなかったので、あの身体がちぎれ飛んだ妻夫木聡見てちょっとハッとしてしまいました。
すげークソ既男なのは事実なんですが、最後に彼が「娘のために命を張る」選択をしたのも事実なので、そこまで嫌いではなかったです。まあ生き残って心入れ替えて……なんて簡単な話になるわけでも無いとは思いますが、人間そんなもんだからね……。

 

第二幕


黒木華の不幸はポルノ。
黒木華、取り立てて美人というわけではないのですがこの「どこでもいそうな顔」(褒めてますよ)から繰り出される抜群の演技力。くたびれた寡婦。いいですね……最高です……。
原作ではそこそこ違うみたいですが、黒木華を起用した上で盛り塩割ってニッコリ、化粧してないくたびれた母から女の子はいつも可愛くしなきゃね!と化粧もりもりベッドシーンは「女、こえ~」みたいな感じでこれもまた良い改変だったんじゃなかろうか。原作まだ読んで無いけど。

 

そんな彼女が「欲しいなら上げるよ」と漏れてしまうほど追い詰められる気持ちも物凄くわかるといいますか「旦那が死んで働きに出たはいいが子供はまだ小さく病気がちでよく呼ばれて、母親は頼れず自分は資格も無いからスーパーのレジ打ちもいいとこで旦那の実家も頼れない」なんて鬼女板とかで転がってるありふれた「怖い話」ですよ。

これまた旦那の秀樹のように、最後は娘を守るという気持ちで必死に抵抗していたのも事実なので、やっぱり嫌いにはなれないのであった。

 

第三幕


余談ですが特に情報を仕入れてなかったから、野崎が岡田准一って気づいたの映画見終わって感想探ししてからでした。友達に言ったら「は?何見てたんだおめえは」とか言われたけど。
黒木華妻夫木聡は素材そのままの味!な使い方でしたが、三幕で存在をます野崎と真琴、岡田准一小松菜奈はすごいメイクで役にキャラ立ちしてましたね。
小松菜奈は特に、中島監督が女優として大抜擢してから今売れっ子の経緯があるものの、正直言ってどれも同じような使い方が多く……なところでこのピンク短髪パンクな子供好きキャバ嬢。キャラが強いのにそれに負けない演技力と存在感、新たな小松菜奈の魅力を再発見できました。いい……。

そして比嘉琴子。これも抑揚のない喋り方とロン毛のヅラに傷の特殊メイク、全然松たか子に見えないですねこれ。それにしてもこの姉妹のキャラの強さよ。原作はシリーズ化してるみたいだから読みたいなぁ。


見る前からもうTLで評判だったお祓いカーニバル、なかなか凄いですね。その前座の、霊能力者たちが集まる描写がなかなかツボですね。ババアたちが死んだあとそれを察したジジイたちが「車両別れておけば最悪一人は生き残るでしょう」ってなんやねん、マンガかよ。
この辺に関しては語るよりも見てもらうほうが…な一連のシーンですが、流れるようにあの最後でぶつっと切れるのはいかにもこの監督だな!って思いました。

 


改めて総評ですが、いわゆるホラーで二分される「人間(現実)怖い」と「怪物(空想、フィクション)怖い」がいい感じに融合したホラーだと思いました。正直見慣れている人間からするとビクッとするところはせいぜい秀樹が怪異と対決するところくらいですが、割と得意じゃない人はなかなか怖い思いしたみたいで。
ホラーに限らず最近のエンタメは「ジャンル分けの弊害」が結構強くて、そのジャンルなら別にいいかな……と篩い分けてしまうところがあり、ホラーなんかは結局手法は限られているので慣れが恐怖を鈍らせるから、もう怖がる人を見て自分も怖いのを楽しむというのがメインになるところあるんですよね。自分はもうあんまり怖くないから……。

少なくとも私の観測範囲では割とホラー好き以外も客入ってる感じしたので、ホラー映画としてその層を呼び入れることが出来たなら大成功なんじゃないですかね。

 

中島監督は初ホラー作品ですが、やはり普段違う映画を撮っている人のホラー映画は面白いですね。もう三池崇史のホラー映画見飽きたじゃん(酷い)(でも見ますよ尊敬しています)
怖いっていう感情は普遍的ですが、人によって様々ですよね。夜中シャンプーするの怖い、財布にお金が入って無くて怖い、どれも怖いのはわかりますから。なのでこう、いろんな監督にホラー撮って欲しいなぁとか考えてました。また中島監督のホラーが見たい!という感じでは無いですが、次回作は楽しみにしています。また胸糞悪い人間模様が見てぇなぁ!

 

とりあえず下妻物語とか見ないとな。プライムにあるし。

Fate/stay night [Heaven's Feel] 第二章 lost butterfly感想 ~足し算引き算で残ったもの~

もう第一章公開から季節が一巡したのだなと年の瀬を過ごしながら、平成最後の年。まずはFate/stay night [Heaven's Feel] 第二章 lost butterfly公開、おめでとうございます。


この大不況かつアニメ会社が資金がショートして潰れていく中、更には下を見れば放送延期に現場の吐血が見える映像のアニメすら世に出る中で無事に二章にこぎつけ、その瞬間に自分がファンとして居合わせることが出来たのは奇跡だと思います。

第一章、初めて映像化される桜ルートを映像として大胆に新規シーンを盛り合わせながら再構成し順調に滑り出した今作。第二章、ありがたいことに一般公開よりも先に新宿バルト9で行われたイベントで拝見することが出来ました。ありがとうボブ。今度エドモン・ダンテス一緒に吸おうな。

初めて見た感想は、圧倒的な映像美と迫力で「ああ、あんなに凄かったFate/zeroももう7,8年前なんだ。今は違うんだ。」ということでした。
放送当時まだ高校生の私がまだ学生をやっているバグはさておき、Fate/zeroやTV版UBWを見て「自分もこんなアニメを作りたい!」と思った若い人がこのアニメを作っているんだなと思うと胸が熱くなりますね。

 


アニメーションを制作したufotableTYPE-MOONファンにとってはずいぶん長い付き合いの会社で、それがこの映画では遺憾なく発揮されていると思います。また監督、キャラクターデザイン、総作監の須藤友徳氏はスタッフとして関わる以前からのTYPE-MOONファンで、特に桜が好きともっぱらの評判で制作発表時「須藤さんが監督なら安心だ」と話題になったものです。その期待を大きく上回り第一章は自他ともに認めるFate好きのめんどくさいオタクたちを黙らせ素晴らしい出来でした。

特に「鍵」を効果的に使った演出は、この会社、この監督だからこその演出だと思いました。ディープなオタクは存じてると思いますが、衛宮士郎というキャラクターの原型は「空の境界 第五章矛盾螺旋」に登場する臙条巴から流れを汲んでおり、作中「鍵」が重要な項目として彼の物語が描かれます。
須藤友徳氏は空の境界アニメプロジェクトでは通してキャラクターデザインを勤められており、またこれらの通な設定に通じたオタクならではのオタクが喜ぶ使い方でした。私もオタクなので好きです、はい。
中学生の桜が「鍵」を受け取った直後、目に光彩が戻り初めて笑顔を見せてくれる。「鍵」は二人の帰るところでもあり、文字通り桜の心をこじ開ける「鍵」という重要な役目を担っています。


お恥ずかしながら時間がなく原作と第一章のお浚いをしてから臨もうと思っていたのに、年末年始ぶっ通しで忙しかったせいでそれが叶わずに一回目を視聴しました。一章に比べてするりと入ってしまって「あれ?HFこんな感じだったっけなぁ」という疑問が浮かび、急いで一章を見直してPC版ヘブンズフィールをプレイして二度目に臨みました。

 

その上で二章を見た上で感想を総括すると「第二章、桜のPVとしてはとても良いが、ヘブンズフィールの映像化としては欠け落ちたものが多すぎて三章に不安が残るが、それでも良い映画だった」です。
まず大前提として私は完璧なメディアミックスなんて存在しないと思っています。媒体と客を変えた時点でものは変質するからです。どれだけ二章が頑張ってもそれは逃れられなかったのだな、と感じました。そもそも原作で一番長いルートを6時間で収めようというのが難しかったんだろうと。

 

桜は前2ルートのヒロインと違って、重い過去に苛まれ苦しみながらも士郎を慕う普通の少女です。原作者の発言を借りるならば「型月界では、愛をとるキャラはみなヤンデレります。凛とか、愛より正しさをとるでしょ。セイバーも。桜はほら、愛をとるでしょ。きのこはほら、ゲームをとるでしょ。」凛とセイバーは正しさを取る強い子ですが(ヤンデレかはさておき)桜は、愛を取ります。また、具体的な原因はともあれ桜はこの3人のヒロインの中で当時一番人気が低いキャラクターでした。
(はっきり言って時代が変わったので、むしろ今の時代は桜の内向さがこそウケるのでは無いかと思うんですけどね)

 

原作から大きく取り除かれた要素は言峰綺礼のバックボーンについて」「凛とイリヤの共同生活」「桜の内面描写」の3つ。
言峰綺礼のバックボーンについて」は後半言峰が活躍するシーンで補足してスマートに済ませるのかな、という感じもするので置いておきます。そのせいで言峰、桜の治療に魔術刻印使うめっちゃ気のいいおじさんになってないか?まあそれはいいんだ。

「凛とイリヤの共同生活」「桜の内面描写」についてです。正直、これを削ったのは尺の都合上仕方ないのかもしれませんが三章でしわ寄せ来てしまわない?という不安があります。
原作を再プレイして再確認したのは桜の独白Interludeが非常に多く、その中で桜の内面描写が事細かに描かれています。この内面が「私は悪い人」と桜が自罰的になる所以でもあります。先輩が自分のものになって嬉しいが、自分のものになったからこそ(姉に)奪われるのが怖い。凛とイリヤとの共同生活で少しずつ追い詰められる様も含め、この内々に秘めた桜の感情が爆発して後の暴走状態に繋がります。
慎二を殺したとき「自分は殺すことを楽しんでいた、もともと狂っていたんだ」と積み上げたはてに内なる毒の存在に気づいて堕ちるわけです。

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(2004年,TYPE-MOON,『Fate/stay night』より)

 

ところがまあ、映画はどうだろうか。

ギルガメッシュに襲われるシーンでは桜は意識的に「ここで死んだら姉に士郎を取られてしまう」という自意識で立ち上がりますが、映画では夢遊してる無意識下で行われます。その他凛と接するうちに内に湧き上がりラストのバトルへと繋がるような凛への嫉妬が土蔵のシーンくらいしか描かれておらず、憧れといった正の感情のみが強く描写されていました。
(ところでこの土蔵で凛が高跳びの話をするのは一章で土蔵で同じ話をする桜と対構造になっています)

 

「自分はどうなってもいい、だが士郎だけは守りたい」という聖母像ばかりがクローズアップされて、映画の中ではしきりに自罰的になる桜の「悪いところ」が見えづらくなっているように自分は感じました。というかほぼ意図的に削ぎ落としていると思います。
例えば凛をかばう士郎で疎ましい顔をするだとか、藤村と話すときに士郎が自分のために戦って傷ついてしまうことを嬉しいと感じる自分が怖い…といったように挟み込み方はあったはずなのですよね。
監督が桜好きゆえにその悪性を削ぎ落としてこの映画を作ったのかもしれないし、もしかしたら絵コンテ段階ではあったけど尺の都合で消えた部分かもしれないですが足し算引き算して残ったものが今世に出ているものという事実は変わりません。

 

ゲームをアニメにするとき、必然的に引き算になるわけですが、たぶん桜が好きな監督だからこその引き算箇所で普通くらいの人なら迷いなく桜の負の感情は入れると思います。なぜならそれが最後の姉妹喧嘩に繋がるから。
もちろん全三章だから残りを見てみないことにはわかりませんが、雪降ってる中外で待つ桜といい正直そこまで考えてカットした部分じゃないだろうなぁ…とも、好きが高じたオタクが作るオタク作品ゆえの悩みですね。贅沢な悩みだねこれ。

 

でも正直三章の走り出しが町の人をミンチにするスプラッタシーンから始まったら今全部書いた項目どうでもよくなるんだと思うのでやっぱり三章出てみないとわからないというのは口酸っぱくいいます。
三章楽しみにしてます!!
あと結構強気に書いたけど間違ってるところあったら勉強中の身ゆえ許してほしい。おしまい。

零シリーズの最高傑作「濡鴉の巫女」を4年もプレイせずにいてごめんなさい。

 

・はじめに

 

最近ガンダム00のやつといい謝ってばかりでは…?どうも。よるとりです。みなさん、ホラーゲームはお好きですか。私は大好きです。


日本のホラーゲームといえばバイオハザードSIREN、零あたりでしょうか。そう、零。現コーエーテクモの出しているホラーアクションゲーム。約10年前に紅い蝶をプレイしてからファンで、その最新作「零~濡鴉の巫女~」をプレイし、ちょうどエンディングをすべて見終えました。

 

 

零 ~濡鴉ノ巫女~ - Wii U

零 ~濡鴉ノ巫女~ - Wii U

 

 


と言いつつこの濡鴉の巫女、4年前に出たゲームです。お前、なんで4年も放置してたんだよって言われるともう本当にそのとおり過ぎて頭が上がらないんですが、全てはWiiUとかいうSwitchとWiiのスキマハードで出たのがネックすぎてですね。記事中何度も言いますけど早くSwitchに移植してください。個人の感性によると思いますが、私はこれ、零シリーズの最高傑作だと思います。はい。
※あくまでストーリーを一通りクリアしたよ、段階なので色々取りこぼしがあったりコンプリートガイドを見てないのでトンチンカンなことを言っていたらごめんなさい。というかコンプリートガイド、高すぎや。

 

 

零~濡鴉ノ巫女~ コンプリートガイド

零~濡鴉ノ巫女~ コンプリートガイド

 

 

 

・シリーズの中でも深みを増したストーリー性


零シリーズのストーリー、基本的に

 

あの世を封じる人柱の風習がある郷土→なんらかの経緯により事件発生、儀式失敗→あの世が溢れかえって大災害→何年かあとに主人公が関わりゲームスタート


というお約束の流れがあるのですが、この人柱の風習の郷土性というのがいかんせんメインストーリーに合わせて作られた創作感が無いわけではなく…
と、いうのも人柱という要素以外はあまり現実の民俗学的な要素が少なかったように見受けられました。シロートの意見なので違うかもしれませんが。
(双子の片方を生贄に…というのとか、そもそもあんな狭い村でバカスカ双子が生まれる時点でツッコミどころといえばそうなんですけども)

結論からいうとスタッフロールのシナリオアドバイザーの項目に、大塚英志氏のお名前があったためプロの民俗学者を呼んだことによる恩恵なのかなとも思いました。
ムサカリ絵馬や遠野物語山岳信仰など、まあ自分もガチで詳しいレベルではないのですが実在の風習を元にして尚且つ零の世界観に落とし込みストーリーを展開しているので、個人的に今作の話は傑作だと思います。好みはあると思うけど。

 

月蝕の仮面」では、流歌、海咲、長四郎、約3人の主人公によって展開されますが同じ病院を徘徊しているのに次元が捻れているとかでゲーム中でこれらの3人が交わることは一切ないので、群像劇という感じが薄かったです。

しかし、今作「濡鴉の巫女」はきちん夕莉、深羽、蓮の3人の主人公が協力しあい交わりながらそれぞれの結末へと進んでいくので、これだよ~となりました。

 

・ストーリーと重厚にリンクするシステム

 

今作独自のシステムも、ストーリーをより深みへ誘う良いものが多かったです。

「影見」は人の寄香を辿るとのことだが、要するに「デッドスペース」のインジケーターである。ポチっと押すと次に行く場所を示してくれる。零シリーズはなかなか広大なフィールドを歩くことになり、中断した際にどこに行けばいいのかよく迷うのでこれはとても便利でした。

 「看取り」はED分岐にも関わる重要なシステムであり、更にいわゆるザコ敵幽霊たちの物語を垣間見えるのでちょっとしたやりがいがありました。

「濡れメーター/黄泉濡」は、私は全編イージーでやっていたので濡れメーターによる与ダメージ量増加の恩恵はよくわからなかったのだが、雨が降るフィールドに主人公を入れるとメーターの上昇と共に、徐々に主人公の服が濡れて透けていくのは「なぜこんなところに本気を出したんだ」と感動せざるを得ない部分です。拍手。

しかしながら、この濡れメーター、マックスの状態だと「3回に1回は必ずアイテム取得時のお邪魔幽霊が発生する」というデメリットがあり、特に4周しなければいけない最終章は基本的に雨が降っていて、どれだけアイテムを使ってメーターを空にしてもほぼ意味がない。どうやら「眞紅の蝶」かららしいが、幽霊の手に掴まれるとダメージを負うようになってしまったので特に注意して拾わないといけないのにこれはかなりのストレスだった。ダメージ量としては大したことがないのだが、テンポを損なうしせめてもう少し頻度を緩和して欲しかった。

 

・魅力的な主人公たちと、その結末

 

初代主人公の娘である深羽、シリーズおなじみの麻生博士の魂を持った蓮、こう並べると夕莉は過去作となんの関連性も無いのでキャラ弱くならないかな?大丈夫かな?という不安はありましたがプレイしてみると全く問題ありませんでした。何よりも、夕莉はこれまでの過去作主人公が成し得なかったことをしました。そういう点では物凄い子だと思います。

これまでの零は、決定的に生者と死者が分かたれていました。なにかのきっかけで怨霊のようなものになってしまったラスボスに対して、主人公という生者から死者へ救いを与えるのが型としてありました。霧絵、紗重、零華、朔夜。退治という形になった霊もいなくはありませんが、この世に留まっていた礼を正しくあるべき隠世へ送る、それが霊への救いでした。

夕莉の水中看取りエンドはどうでしょう。どうしようもなく生きていることに違和感があり、人の死を強く感じ取る彼女に対して「貴方を理解出来るのは、私だけ」と逢世は囁きます。

逢世を「看取り」そして去る彼女を見送るのが水上看取りエンドですが、彼女の誘いは救いである……として共に黄泉へ落ちる選択をするのが水中看取りエンド。つまるところ、零シリーズで初めて死者が生者へ救いを与えた衝撃的なエンディングです。

宮崎駿アニメで、ヒロインと主人公が必ず最後に別離を迎えていたのに「崖の上のポニョ」がそれを破り共になったのと同じように根底を覆す衝撃ストーリーです。そりゃあ他の主人公に埋もれない。すごい。

とはいえやはり水上看取りエンドもボロボロ泣きました。あれだけ無表情、無感情、虚無が歩いてるという位の夕莉がゲームの中で初めて涙を見せて逢世の悲しみと秘密を背負う……そして生きていく、という従来のシリーズの型に沿ったお話もよく出来ていました。

 

深羽の話についても、随分と死者と隠世に対して好意的な話でした。発売当時かなり波紋を呼びましたが、私はあのストーリーについて肯定しています。これまでの深紅の人生、明確にあの世が存在するあの世界観。唯一の兄を求めるのは自然なことだなあと自分は思いました。それが愛欲でなくとも。

ただ、やはり深羽には深紅しかいないし深紅には真冬しかいない……という結びがあるので深羽は結局孤独なままじゃん……と寂しい気持ちになるので、是非次回作では深羽には幸せになってほしいですね。

 

蓮の話は本人がどうというよりも麻生博士の話だったのでとんだ災難だなぁ…みたいな話ですが、君菊の匣の中エンドはボロッボロ泣きました。君菊ちゃんほんといい子…。

逢世さんのエンディングも、どちらもホロリと来ました。最終的な救いは夕莉が与えるものですが、やはり再会して直接言葉を伝えられたというのは大きいと思います。どちらを選んでもケチがつかないように出来てるのはいいですね。

 

・あやね編について

なんであやねが…って感じはしましたけどやってみたらステルス意外と楽しかった。あとやっぱり月蝕の霊石灯強すぎたんだな……って笑った。

プレイ済みの人と話した限りなんでこの人が…?ってなったんでしょうが、あやねとかすみの関係を触り程度に知ってると彼女が紡を気にかけた理由に繋がるので、無理のある話ではなかったし良いサブシナリオでした。

でも零の華奢な女の子たちに交じるとすごいムチムチだったね。

 

 

 

本当に面白かったからそのうちSwitch移植して欲しいぞ…。

じゃないとこんな素晴らしい名作が埋もれてしまう。頼むぞコーエーテクモ