Fateオタクの読書感想文【2】「大魔法師マーリンと王の誕生 (アーサー王の世界 1)」

 

大魔法師マーリンと王の誕生 (アーサー王の世界 1)

大魔法師マーリンと王の誕生 (アーサー王の世界 1)

 

 タイトル:大魔法師マーリンと王の誕生 (アーサー王の世界 1)

関連するFateキャラ:マーリン、アーサー王

 

読みやすさ★★★★★

面白さ★★★★☆

おすすめ度★★★★★

 

図書館でアーサー王関連の本を探していたら児童書のコーナーに置いてあり、新しめなので検索してみるとアマレビュが一件もついてないもののどうやらマーリンが主人公らしい。

著者の斉藤洋さんは昨年映画化した「ルドルフとイッパイアッテナ」の原作者らしいです。

 

はっきり言って私普段読まないのでちょっとむずかしめの本は読むの途中で飽きてしまうんですが(特にアーサー王関連は難しいし訳文がくどい文章の本が多くないですかね)

児童書の作家さんらしく1ページの文字の量が少なくて字が大きい、ページ数は160程度なので本当に1日で読み切れます。

 

マーリンが主人公のアーサー王伝説再話で1巻はマーリン誕生~アーサー王誕生まで。

他の本のマーリンは端役キャラな事が多いですが、ガッツリ主人公なので大変出番が多くFateでマーリン好きならかなり楽しめると思います。というかほんと読みやすいし読んで欲しい。

現在二巻まで出ていて刊行ペースは年1くらいだろうか。完結までが凄い長そう。

 

こちらのマーリンは黒髪なんですがショタ時代で既にかなりキモが座ってるのと、理想の王を作り上げるために結構非人道なことをやるので、なんか物凄い既視感があります。私が知ってるマーリンじゃん!ってなる。

「売女だ……。」のシーンは割りと爆笑必須だと思うんですが一応児童書の棚に置いといて売女とか書いていいのか。

アーサー王はどんな描かれ方してるのか2巻が割りと楽しみですね。おすすめ度高いです。

 

追記はただのカプ厨の叫びです。ネタバレです。

 もうね。マーリン×アルトリア好きな人は絶対読んで欲しい。個人的に。

マーリンは幼いながらに強力な力を持っているんですがあえてそれを行使しない場面が多く、自分の寝床が襲われてるのに変化して逃げおおせてるんですが、ウーサー(この本ではユーサー)がそれを知らずに我が身を顧みず自分を探す姿に自分はこの王に仕えるのだ、と決心するのすごくいいシーンなんですけども、

その後イグレインが欲しい!と言う姿に次の王の懐妊にあの美しい女の血は必要だってすごい非道な事を考えて手助けし、挙句血は必要だけど親として王と王妃はふさわしくないって赤ん坊連れ去っちゃうの面白すぎるんですよね。

 

Fateのはきっとそんな事ないんでしょうけれど「今までユーサー王が大切でしたがこれからは違います、わたしの王はこの王子です」って言い切るのFateのマーリンに変換するの、大変に萌え転がる…。

エクターにアーサーを預ける時「たとえ竜の子でも立派に育ててみせます」ってのがもうドラマCDのエクターの声で再生されてしまう…。かわいげのないショタマーリンも違和感ないし。

続きが気になって仕方ないですよ!!電子書籍版出たら買いたい…。